ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【13日目】命名規則とコイキングの日

今日は朝から命名規則について考えていた。まだまだ未熟とは言え、私もエンジニアの端くれである。オライリージャパンの「リーダブルコード」を読んで感銘を受けたりもするのである。

当たり前の話かも知れないが、分かりやすい変数名を付ければ、それだけ可読性が高まる。私も「リーダブルコード」に倣って自分なりのルールを敷きたいと思考に耽っていたが、気付けばスマホで育てているコイキングのことばかり考えていた。何の話だと疑問に思った方は、アプリストアで「はねろ!コイキング」と検索して欲しい。端的に説明すると、最弱のポケモンであるコイキングを延々と育てるゲームである。

なぜ命名規則からコイキングの話になったかと言うと、このアプリではコイキングが頻繁に世代交代を繰り返すため、その度に新しい名前を考案する必要があるのだ。

遊び始めて間もない頃の私は、1匹1匹に全力で名前を考えていた。曲がりなりにも鯉なのだから、「こい」という文字を必ず含めようと意識していた時期もある。しかしその決意は僅か数日で揺らぐことになった。自分の語彙の少なさに落胆したのは言うまでもない。

次に私が考えたのは、魚類だけに限定するという命名規則だ。何匹か例外は居るが、30代目から先はこの規則に従って命名していた(気がする)。「鮪」「鯵」「鰯」など、さながら回転寿司のようなラインナップである。おかげで魚編の漢字には大分詳しくなった(気がする)。

しかし、それから大きな転機が訪れる。ネグレクトに陥ったのだ。「コイキングは元気いっぱいだよ!」とアプリからの通知を受けても、一向に食指が動かない。飽きたのである。

数日おきに名前を考えなければいけないという重圧からも解放された私だが、なぜかアプリを削除することには抵抗があった。今まで育ててきた50匹以上におよぶコイキングのことを考えると、最後の最後で思い留まってしまうのだ。

鮪も鯵も鰯も鮭も鮎も鯉も鰻も、みんな大切な仲間だった。彼らとの思い出を全て消しされるほど、私は冷徹になりきれなかった。

そして一昨日。私は久方ぶりに「はねろ!コイキング」を起動した。鯛(53代目)は今までの私のネグレクトを咎めようともせず、元気に餌を平らげる。その姿を見て、私は自分の決断が間違いではなかったことを確信した。その日のうちに鯛は引退を迎え、また新たなコイキングに命名することとなった。54代目の誕生である。

私はしばらく逡巡したのち、デクと名付けた。自分の定めた命名規則を完全に忘れ去り、「僕のヒーローアカデミア」の広告に釣られて直感的につけてしまった。人間の決意とは実に脆いものである。

そういう訳で、これからしばらくは「僕のヒーローアカデミア」縛りで名前を付けていこうと思う。漫画もアニメもほとんど観ていないので先行きが不安である。

 

※追記1

エンジニアの皆様に問いたい。よく一時的な変数名にtmpというフレーズが使われるが、これはなんと読むべきなのだろうか。てんぷ?てんぽ?

 

※追記2

名前といえば、「ボボボーボ・ボーボボ」ほど優れたネーミングには未だかつて出会ったことがない。澤井先生のセンスに脱帽である。