ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【12日目】珈琲とグラノーラの日

珈琲


巷で「バターコーヒー」なる飲料が流行の兆しを見せているらしい。作り方は珈琲に良質なバターを混ぜるだけというシンプルなものだが、特筆すべきはその効能だ。

味に深みが生まれるのはもちろんのこと、ダイエット飲料としても非常に優秀で、何故かIQまで上がったという報告がある。これさえ飲めば「進研ゼミ」から時々送られてくる漫画の主人公のように、薔薇色の生活が送れるに違いない。

そもそも珈琲に含まれるカフェインには、脂肪を分解する「リパーゼ」という消化酵素を活性化させる作用がある。さらに血行促進効果も備えているため、代謝を促すことで体温を上げ、痩せやすい身体を作ることができる。

そしてバターコーヒーの場合、「不飽和脂肪酸」という成分がダイエット効果を増幅するそうだが……詳しく知りたい方はGoogleなりYahoo!なりで検索されることをお薦めする。

何せ私も未だに飲んだことがないのだ。代々木にはバターコーヒーを提供する喫茶店があると聞いたが、そんなお洒落な街に興味本位で出かけられるほど私のフットワークは軽くない。ひきこもりたる所以である。

かつては私もダイエットに勤しんだ時期があったが、様々な方法を試した末に「食わなければ痩せる」という結論にたどり着いた。質量保存の法則から考えても実に合理的である。しかし健康には確実に悪影響を及ぼすので、最近はグラノーラで整腸作用を高める「オペレーション・グラノーラ」を遂行中である。

グラノーラはお砂糖が少なめのものでも適度な満腹感が得られる。ドライフルーツが入っているので味も決して悪くない。唯一の難点を挙げるとすれば、口内の水分が急速に失われることだろう。

本来ならばここに大量の牛乳を注ぎ込むことで究極の調和が生まれるのだが、本気でダイエットに臨むのであれば避けるべきなのだろう。牛乳は栄養バランスに優れる反面、高カロリー食材にも分類される。何らかの飲料で代替できるならば、迷わずそうするべきだ。

そこで私が考えたのが「コーヒーグラノーラダイエット」である。作り方は簡単、お皿にグラノーラを盛り付けて珈琲を注ぐだけ。無糖の珈琲であってもフルーツの自然な甘みが加わり、美味しく召し上がることが出来る。先に述べたように血行促進効果は折り紙つきだ。

これはもしかしたらノーベル賞も狙えるのでは無いかと思い、私は朝から嬉々としてグラノーラを皿によそった。そして冷蔵庫を開けると、そこには珈琲と牛乳が並んでいた。

私は迷うことなく牛乳を選んだ。

 

※追記1

グラノーラではないが、コーンフレークにアクエリアスをかけたことがある。牛乳が切れていたので苦肉の策だったが、意外なことにとても美味しくて感動を覚えた。

 

※追記2

追記1はもちろん嘘だ。