ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【61日目】死亡フラグとSimejiの日

世の中には数々の「フラグ」が存在する。「フラグとは何ぞや?」という方のために解説すると、アニメや映画で「この台詞を口にしたキャラクターは大体死ぬ」というような法則性のことである。

中でも登場人物の死を招くようなフラグは「死亡フラグ」、後の敗北に繋がるようなフラグは「負けフラグ」「敗北フラグ」と呼ばれたりする。

何故いきなり「フラグ」について語り始めたかと言えば、先日観ていた『食戟のソーマ』というアニメで「この戦いに勝てば決勝だ!僕らの決着はそこでつけよう!」的な台詞を口にしたキャラクターが案の定敗北したからである。

「決勝で会おう」は負けフラグになるケースが非常に多い。例えば『はじめの一歩』の主人公・一歩とライバルの宮田くんも東日本新人王決定戦の決勝で闘う約束を交わしたが、宮田くんが準決勝で敗退。それから100巻以上が経過した現在も、一向に戦う兆しが見られない。

このように「決勝で会おう」は半ば呪詛めいた効果を発揮するため、因縁のライバルと本当に闘いたい場合は口にしないのが吉である。

また、死亡フラグの有名どころで言うと「この戦いが終わったら結婚しよう!」も非常に有名である。どのぐらい有名かと言えば、日本語入力補助アプリの「Simeji」で「死亡フラグ」と入力すると予測変換候補に表示される程である。

六番目の小夜子』などで知られる恩田陸先生は、著書『ネバーランド』の中で以下のように述べている。

「ねえねえ知っている?ホラー映画の登場人物が殺されない方法。一つ、酔っ払ってはいけない。一つ、セックスしてはいけない。一つ、『すぐ戻る』と言ってはいけない。だめだめ、『すぐ戻る』なんて言っちゃあ。喉笛掻き切られるぞ」

至言である。確かにこれらの行動を取った者はかなりの高確率で不運な死を遂げる。

私は死ぬことを極端に恐れているため、こうした迂闊な行動を取らないように日頃から注意を払っている。読者諸君もうっかりフラグを立ててしまわないよう、気を付けて頂ければ幸いである。

……しかし、何故これらの言葉は死亡や敗北を招くのだろう。人間の運命は不定のはずが、まるで何者かの意思で操られているかのようである。

……何者か……?はっ!ま、まさか……!私は真相に気付いてしまった!早く皆に知らせなくては!(背後から銃声)

 

※追記1

真相にいち早く辿り着いたキャラクターも大概死ぬ。

 

※追記2

Simejiの変換機能は本当に優秀で、例えば「スラムダンク」と入力するだけで下記の台詞が候補として表示される。

  • 諦めたらそこで試合終了ですよ
  • まだあわてるような時間じゃない
  • 要チェックや
  • バスケットの国アメリカのその空気を吸うだけで僕は高く跳べると思っていたのかなぁ……
  • 下手糞の上級者への道のりは己が下手さ  を知りて一歩目
  • いいからテーピングだ!
  • ディフェンスに定評のある池上
  • バスケがしたいです
  • まるで成長していない
  • チャンスのときこそ平常心だ
  • 天才ですから
  • 天才とは99%の才能と1%の……努力
  • 左手は添えるだけ

もはや名台詞の検索エンジンである。