ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【5日目】ハッピーセットと仮面ライダーの日

あの頃の私は間違いなく狂っていた。

恐らくほとんどの方がご存知だと思うが、マクドナルドには「ハッピーセット」と呼ばれる子ども向けのメニューが存在する。

 

ハンバーガー(もしくはチキンナゲット)とポテト・ドリンクのSサイズという、大人には少々物足りない組み合わせだが、このセットの目玉は何と言っても「おもちゃ」である。

 

テレビCMをご覧になったことがある方は、おもちゃを手にした子どもたちが「しゃべったぁぁぁぁぁ!」と絶叫するシーンを連想されるのではないだろうか。

 

彼らのリアクションは些か過剰な気がしなくもないが、とにかく今日はそのハッピーセットの話である。

 

時は2011年4月29日。ハッピーセットに「仮面ライダー」が登場した。仮面ライダー新1号から、当時放送していた仮面ライダーオーズまで、歴代ライダーの胸像・計20種類が登場したのだ。

 

胸像なんて貰って何が楽しいのかと、疑問に思う方もいるだろう。実はこの胸像にはギミックが施されていて、ボタンを押すと光ったり、作中の有名な効果音が流れたり、台座を万華鏡のように覗くと写真のフィルムが見えたりしたのだ。

 

当時、友人の影響でまんまと特撮ヒーローにハマっていた私は、このハッピーセットのおもちゃをコンプリートしなければならないと謎の強迫観念にかられていた。繰り返すが、あの頃の私は狂っていたのだ。

 

そもそも、全部で20種類というのが明らかに多過ぎである。400円弱のハッピーセットとはいえ、すべて集めるには最低でも8000円近い投資が必要になる。しかも、20種類のうちの何が貰えるかは店員によって無作為に選ばれるため、重複することは往々にしてある。

 

このハッピーセットをすべて集めることは、子どもには金銭的に厳しかったはずだ。マクドナルドもそれは完全に承知していたに違いない。これは子ども向けのセットなどではなく、子ども心を忘れない大人たちをターゲットに見据えていたのだ。

 

私はまんまとその策にハマった。なぜか私の友人たちもこぞってハマった。集団心理とは恐ろしいものである。周りの人間が同じものを集め始めると、自分も集めなければならないという使命感に駆られるらしい。

 

結局、私は20種類のうち、18種類までしか集めることができなかった。仮面ライダーWの胸像が4つダブった時点で、心が折れた。当分は仮面ライダーを見たくないと思った。

 

しかしどうやら、近々仮面ライダーの放送時間が変わるらしい。9時過ぎには流石に起きていると思うので、久々に視聴してみようかと思う。マクドナルドのハッピーセット開発部の皆様。仮面ライダーコラボをするなら今がチャンスです。

 

※追記1

結局、18種類集めた仮面ライダーは親戚の子どもたちに贈った。彼らはとても喜んでいたが、何故いい歳の青年が仮面ライダーを集めているのか不思議に思っている表情だった。

 

※追記2

今の仮面ライダー仮面ライダービルドというらしい。デザイン的にはWに近いが、個人的にはこちらの方が好みである。でも1番好きなのはオーズだ。アンクが好きすぎる。