ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【23日目】鼻血と正しい対処法の日

絶滅危惧種にも負けず劣らず貧弱な私にとって、鼻血が出ることなど日常茶飯事である。今朝も洗面所で歯を磨いていたところ、何の前触れもなく鼻腔から鮮血が溢れ出てきた。

一般的に、鼻血が出た時は「上を向く」という対処法を勧められるが、実はこれは大変に危険な行為である。

確かに上を向くと血は流れなくなるが、その代わりに喉へと逆流してしまう恐れがある。血を飲み込めば胸やけが起こりやすくなり、気道で固まると窒息にも至りかねない。

ましてや私は歯磨きの最中だったので、窒息には至らないまでも色々な液体を飲み込んでしまう危険があった。いくら自分の好きな味の歯磨き粉とはいえ、体内に取り込むことに対しては大きな抵抗がある。

私は冷静に今の自分が置かれている状況を分析した。ティッシュペーパーを固めて圧迫止血したいところだが、我が家のティッシュは自室に戻らなければ調達できない。洗面所という限定された空間における最適解は、冷やしたタオルで鼻の血管を収縮させ、一刻も早く血を止めることである。

私はすぐさま行動を開始した。洗面所のタオルを冷水で冷やし、親指と人差し指で持ち上げると、優しく包み込むように鼻を圧迫する。顔はやや下を向いたままドアに寄り掛かり、そのままゆっくりと座り込んだ。その間わずか2秒である。

迅速な対応が功を奏したのか、早朝の流血事件は一瞬で幕を閉じた。この冷静な判断力を仕事に活かせたらと思うと悲しくもなったが、ひとまずは血が止まって一安心である。

今にして思えば、私の人生はいつも血に塗れていた。取材に向かう途中の電車で大量の鼻血を流し、心優しき老婆にティッシュを恵んで貰ったこともある。

休日に友人と渋谷を歩いている時も突然の鼻血に襲われたが、私は咄嗟に口元を覆い隠し、友人に悟られまいと努力した。残念ながら血液はそこで止まらず、顎から滴り落ちることになってしまったが、結果として彼は「口元を押さえて血を流している私」しか見ていない。

渋谷の街中で友人が突然の喀血に苦しむという、さながら映画のワンシーンのような出来事に、彼も少なからず心が踊っている様子だった。「死ぬのか?(笑)死ぬのか?(笑)」とやたら嬉しそうだったことは癪に障るが、鼻血を流した事実を知られるより遥かにマシである。

……些か話が脱線してしまったが、とにかく鼻血が出た時は正しい対処が大切である。特に小さいお子さんやご老人は血液を飲み込むと非常に危険なので、この記事をご覧になった親御さんはくれぐれもご注意頂きたい。

 

※追記1

私の記事にしては珍しく有益な情報が記載されている。明日からはしばらく雨が降るに違いない。

 

※追記2

鼻血の大部分は鼻中隔の前方にあるキーゼルバッハ部位からの出血によるものだが、鼻を触ってもいないのに突然出血した場合は注意が必要である。血液の疾患か動脈硬化の恐れもあるので、早々に受診されることをお勧めする。