【22日目】迷惑メールとテディベアの日

LINEを使い始めてからというもの、プライベートでメールを使う機会がめっきり減った。未だに届くメールと言えば、以前登録していたアンケートサイトからの案件紹介か、差出人不明の迷惑メールぐらいである。

たまには学生時代の友人から連絡があっても良さそうなものだが、そもそも私は友達が少なかった。放課後の教室でエア友達と会話するような奇行こそ取らなかったものの、イマジナリーフレンドを作ろうと思ってチベット密教の秘奥義について真剣に調べたほどである。（長くなるので詳細は省くが、気になる方はGoogleで「タルパ」を参照されたし）

とにかくそんな私なので、最近はメールが届いてもろくに確認しない日々が続いていた。気付けば未読メールの件数は20件を超えており、これ以上放置すると削除するのも面倒になりそうなので、昨夜はしぶしぶ目を通すことにしたのだ。

内容はやはりアンケートメールか迷惑メールが大半である。特に迷惑メールの数が異様に多くて、また自分のメールアドレスがどこかに流出したのではないかと軽い危機感を覚えた。（※11日目の追記参照）

それにしても、このような迷惑メールを配信してくる人は、一体どのような心理状態なのだろうか。メールの送信自体はシステムからの自動配信だと考えられるが、その文面の作成やサーバ諸々の維持管理には少なからず労力をかけているはずである。ましてや後者はそれなりの専門知識も必要になるはずで、その時間や技術が詐欺まがいのことに使われているのは、非常に残念で仕方がない。 

もしも私にその時間と技術があれば、先程のイマジナリーフレンドの概念を組み合わせて画期的なサービスを生み出すだろう。

例えばメールを受送信するたびに、可愛らしいペットが手紙のアイコンを運んでくれたらどうだろうか。きっと誰もが癒されるに違いない。育成やコミュニケーション機能も備えているため、ストレスが溜まりがちな現代社会におけるオアシスになるだろう。

もちろん、ペットのデザインにもこだわりたい。ピンク色のテディベアのような愛くるしい姿にすれば、世界的な大ヒットは確実である。商品名は、ずばり「PostPet」。ネーミングセンスまで隙がなく、私は自分の卓越した企画力が恐ろしくなった。

仕事が落ち着き、自分の時間に余裕ができたら「PostPet」の開発に着手したいと思う。その時までに他社から同じような製品が販売されないと良いのだが。

※追記1

取り急ぎ「PostPet」で商標登録しようとしたところ、既に同名の商品が存在すると判明した。恐ろしい偶然である。

※追記2

今日の記事は書き上げるのに苦労した。さすがに連続投稿も20日を超えると良い妄想が湧いてこない。