ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【178日目】ライスクッカーと賢者の石の日

ごはん


実家からお米を頂いた。何を隠そう、新潟県魚沼産コシヒカリである。炭水化物が大好きな私にとって、お米の支給は何よりも有難い。

さらに今回はお米を美味しく食べるために、「ライスクッカー」なる小型の炊飯器もセットで頂くことが出来た。このライスクッカーがなかなかの優れものらしく、洗ったお米をセットしてタイマーをセットすると15分程度で美味しく炊きあがるとのこと。

仕事から帰ってくるとそれなりに遅い時間になることが多いので、早くご飯が炊けるのは大変助かる。しかもこのライスクッカーは炊飯以外の機能も充実しており、肉じゃがやビーフシチュー、おでんや林檎のコンポートまで作れてしまうらしい。まさに万能調理器具である。

基本的に下ごしらえをした食材を放り込むだけで完成するようなので、明日あたりに早速何かを作ってみたいと思う。手頃なのはオムレツや茶碗蒸しあたりだろうか。チャーシューや煮卵も作れるようなので、夢は膨らむ一方である。

ちょうど先日、近所の古本屋でお弁当のおかずに関するレシピブックも購入したばかりなので、この中のメニューもライスクッカーで作れないか実験してみたい。

煮物系なら割と柔軟に作れそうな気がするが、この本には「賢者の石」なる謎の料理のレシピも掲載されていた。

見たこともない言語で書かれていたので解読に苦労したが、どうやら鉛などの卑金属を黄金に変える際、その触媒となる霊薬らしい。

まさか中世ヨーロッパの錬金術師たちの遺産がレシピブックに記載されているとは夢にも思わず、私は古本屋での奇跡的な出会いに感謝した。

早速ライスクッカーを使って黄金を生み出そうと思ったのだが、ちょうど調理を始める頃に国家錬金術師の兄弟が訪れてきて、レシピブックを譲ってくれとせがまれてしまった。

彼らはかつて人体錬成に失敗し、失ってしまった肉体を取り戻すために旅を続けているそうだ。賢者の石があれば元の身体を取り戻せるとのことなので、私は泣く泣くレシピブックを差し出してしまう。

残念ながら賢者の石を生み出すことには失敗したが、その後ライスクッカーで炊いたごはんを食べてみると、同じお米とは思えないほど美味しく仕上がっていた。結果的に満足できたので、レシピブックのことは潔く忘れようと思う。

 

 

※追記1

そういえば賢者の石の材料を読み進めていた時に、「生きた人間」という表記を見かけた気がする。私の思い過ごしだと良いのだが。

 

※追記2

以前、友人が私の家で煮卵を作ってくれたのだが、完成したのはこの世のものとは思えないクリーチャーだった。彼こそ錬金術師を名乗るに相応しいと思った。ちなみに味は最悪で、納豆みたいな風味が印象的でした。