ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【260日目】ガングリオンとせがた三四郎の日

通勤中の電車内で、エリートサラリーマン風の中年男性が「ガングリフォンが痛い」と同僚に漏らしていた。

彼の言うガングリフォンとは恐らくガングリオンのことで、手足などの関節にできる腫瘍である。何だか某ロボットゲームに出てきそうな名前なので、彼もうっかりガングリフォンと間違えてしまったのだろう。私もかつてガングリフォンには夢中になったので、その気持ちはよく理解できた。

念のため解説しておくと、ガングリフォン(GUNGRIFFON THE EURASIAN CONFLICT)は1996年に株式会社ゲームアーツが開発したセガサターン用3Dシューティングゲームである。私は幼少の頃にしばしば新潟の親戚の家を訪れたのだが、そこには何故かセガサターンが完備されていたので、ガングリフォンには大変お世話になった。

それにしても、セガサターンという響きは随分懐かしい。一時期はテレビCMでも大々的に宣伝を行っていたが、その後継機にあたるドリームキャストはあまり普及しなかった印象である。

その原因の1つは、やはり「せがた三四郎」の存在だと思う。これは藤岡弘、さんが演じるセガサターンのイメージキャラクターで、名前の由来は黒澤明監督のデビュー作品『姿三四郎』である。

セガサターン以外の遊びに興じている者の前に突如立ちはだかり、背負い投げや締め技で容赦なく制裁を加えた後に「セガサターン、シロ!」と一喝する怪人物だったが、当時は大人気でシリーズ化されていた。

ちなみに決め台詞の「セガサターン、シロ!」は「セガサターンで遊べ」という意味の他に、もとは黒だった外装をモデルチェンジした白(ミストグレー)版のアピールも含まれていたらしい。私の親戚のセガサターンは初期型の黒だったので、せがた三四郎的には早く買い換えて欲しかったかも知れない。

ちなみに後継機のドリームキャストセガの湯川専務がイメージキャラクターを務めていたが、お馴染みの「自虐CM」の仕掛け人は秋元康さんだったりする。人に歴史あり。

 

※追記1

 藤岡弘、さんと言えば仮面ライダーである。スタント無しで撮影に臨んで大怪我を負ったそうだが、その結果として仮面ライダー2号が誕生し、今日に至るまでシリーズ化されることとなった。怪我の功名と言うと誤りかも知れないが、常に全力で生きている人間は周囲を変えていくのだなぁと感心する。私も全力でひきこもって、世の中にリモートワークを浸透させたい。