ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【19日目】新耳袋とHuluの日

気付けば今年もハロウィンの時期に差し掛かっている。千葉県某所の人気テーマパークではハロウィンイベントが開催され、入園規制が敷かれたそうな。

この国はいつからそこまでハロウィンを持て囃すようになったのだろうか。少なくとも10年前の日本において、ハロウィンはここまで認知されていなかったように思える。バレンタインデーの風習しかり、この国は何かと流行に弱い。

天の邪鬼である私はこうしたムーブメントに流されることに抵抗があるため、あくまで自分の確固たる意志を持って日々を過ごそうと考えている。これから記述するホラー映画の話も、断じてハロウィンに便乗したわけではないのである。断じて。

 

以前、TBS系BSデジタル放送BS-iで放送された『怪談新耳袋』をご存知だろうか。原作の『新耳袋』は現代の怪談・怪異譚を百物語形式で収載した書物であり、本作はその映像化作品である。

昨夜、AEONで購入したワインを飲んで酩酊した私と恋人は、おもむろに身も凍るような恐怖を体験したくなった。(ハロウィンの影響ではなく、あくまで偶然である)

Huluで何か手頃なホラー映画はないかと検索したところ、見つかったのが『怪談新耳袋』の劇場版、「幽霊マンション」だった。あまりにも安直すぎる副題に一抹の不安を感じたものの、ストーリー自体はなかなかよく練られていて、見応えのある内容だったように思える。

近頃はろくに伏線も張らず、演出だけで魅せようとするホラー映画が多い。確かに瞬間的な恐怖を求めるならば演出だけでこと足りるのかも知れないが、私は鑑賞し終えた後も持続するような「本当の恐怖」を求めている。そしてそれを生み出すのは、感情移入を促すような卓越したストーリーである。

第三者ではなく、物語の当事者になった気分で鑑賞できる作品は秀逸と言えるだろう。恐怖という感情を生み出すのは、あくまでも「人間の脳」である。映像も音楽も物語も、その脳の働きを活性化させるだけで良い。直接的に幽霊の姿を描く必要はないのだ。

実はこの幽霊マンションのあとにテレビ特別版の新耳袋も視聴したのだが、そちらは少し面白さに欠ける内容だった。設定やストーリー構成が甘かったのも理由のひとつだが、何よりも幽霊のシルエットが怖くない。どう見てもハリーポッターに出てくるハグリッドなのである。

動きも非常に緩慢としていて、本気で走れば余裕で逃げ切れそうな気がした。これで感情移入しろと言われても無理な話である。興味が湧いた方はHuluで新耳袋を検索してみて欲しい。確か「ぎぃ」という副題で、こども店長こと加藤清史郎くんが出演している。(彼の演技は素晴らしかった)

 

散々偉そうなことを書き散らしたが、『新耳袋』には良作が多いので、今後も定期的に視聴したいと思う。少なくとも10月いっぱいは何故かホラー要素が恋しくなる気がするので、また機会があれば感想を記したい。本当はハロウィン大好きである。

 

※追記1

新耳袋』はPSPのゲームにもなっている。以前にヘッドホンをつけてプレイしたことがあるのだが、ギチギチという気味の悪い機械音が大音量で聞こえてきた時は失禁しそうになった。そしてヘッドホンを外しても音が消えないことに気付き、再び失禁しそうになった。

 

※追記2

Huluは定額制の動画配信サービスである。最近は「魔法陣グルグル」「食戟のソーマ」も視聴している。ふと気になったのだが、Huluの発音は「フー↓ルー↑」なのか「フー↑ルー↓」なのか。誰か教えて欲しいのである。