ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【111日目】仕事始めと赤福餅の日

今日から本格的に仕事が始まった。社畜の私としては連休が退屈で仕方なかったので、働ける喜びに打ち震えている今日この頃である。

この連休中もほとんど引きこもっていたので、ちゃんと人と会話できるか不安だった。ひとまず今日のところは「新年の挨拶」という取っ掛かりがあったので乗り切れたが、明日からは何を切り口に話せば良いのだろうか。今夜も眠れぬ夜になりそうである。

そういえば、昼休みに先輩から伊勢名物の赤福餅を頂いた。恥ずかしながら、私は今まで赤福餅を食べたことがなかった。あんこが苦手というのも理由の1つだが、都内在住の現役ひきこもりにとって、伊勢はあまりにも遠過ぎたのだ。

そもそも私は伊勢がどのあたりにあるのかも知らない。調べてみると三重県であることが判明したが、それでは三重県がどこかと聞かれると、私は再び返答に困ってしまう。幼少の頃からのひきこもり癖で、地理を覚えるのが壊滅的に苦手だった。

しかし今日、初めての赤福餅を口にすると、私は自分の今までの無知が恥ずかしくなった。それほどまでに赤福餅は美味しく、私の人生観に大きな影響を与えたのだ。

 

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なんと言っても衝撃的なのは、餅の柔らかさである。「冷たくなった餅は固い」という考えを根底から覆すほどに、赤福餅は柔らかかった。まるで理科の実験でつくったスライムのようだと思ったが、食べ物の例えとしてはあまり適切では無いと判断し、口にすることは控えた。

そして漉し餡の甘さも上品で、優しくすっきりとした余韻が口の中に広がる。何でも赤福餅の3つの筋は五十鈴川の流れを表しているらしく、私の口の中はまさに清流で満たされた気分だった。

それにしても、なぜ私は漉し餡を食べられるのに粒餡は苦手なのだろう。私はその理由について日頃から検討を重ねているのだが、恐らく粒餡からは小豆が持つ「豆としてのプライド」を強く感じてしまうため、素直にスイーツとして楽しめないのだと思う。

例えば赤飯である。赤飯にも小豆が含まれているが、スイーツかと問われれば多くの方が「NO」とお答えになるだろう。要は普通の食事にも使われる食材がスイーツにも使用されていると、心理的な拒絶反応が起きてしまうのである。あくまで私の場合の話だが。

その逆もまた然りで、例えば酢豚に入っているパイナップルや、ポテトサラダに入ってる林檎にも抵抗があったりする。カレーの隠し味程度に入れる分には気にならないが、フルーツの主張が激しくなるにつれて私の心中も穏やかではなくなる。

そこで考えたのが、これらのフルーツを料理に使用する時もすべて漉してペースト状にしてしまう作戦である。これなら特有の食感も気にならないし、事前に肉を漬け込んでおけばブロメリンの働きによって柔らかくなるはずである。まさに悪魔的発想。

そんなわけで、私は実家から頂いた大量の蜜柑をペースト状にすることにした。ジャムでも作ろうかと考えていたのだが、せっかくの機会なので何か他の食材とのコラボレーションを実現させたい。新年早々チャレンジ精神旺盛である。

 

※追記1

ブロメリンが含まれるパイナップルだが、酢豚に入っているのは肉を柔らかくするためでは無いらしい。そもそもブロメリンは60度以上の熱を通すと効果を失うらしく、パイナップルを入れる理由は歴史的な背景があるそうだ。詳しくはGoogle先生に訊いて下さい。

 

※追記2

赤福餅も美味ながら、信玄餅も大好物である。そう言えば今回赤福餅をくれた先輩は、以前に信玄餅も買ってきて下さった。もしも無性に美味しい餅が食べたくなったら、先輩に相談を持ちかけようと思う。