ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【107日目】術後の経過と解剖の日

手術から1日が経過した。患部には出血を抑えるためのガーゼを貼っているが、炎症を防ぐための薬を塗らなければならない。出来ることなら傷跡は見たくなかったが、意を決して封印を解くことにした。

恐る恐るガーゼを捲ってみると、私の驚異的な回復力で傷口はほとんど塞がっていた……ということは勿論なくて、生々しい血痕と手術痕が姿を現した。少量の塗り薬を手に取り、患部には直接触れないように塗布していく。

あまり気持ちの良い光景では無かったが、手術で腫瘍の中身を掻き出したおかげで、腫れ自体はほとんど治まったように思える。現代医学の力は偉大である。

薬を塗った後は、蓋をするようにガーゼを貼り、包帯で簡単に固定した。私は自分で包帯を巻いた経験が無かったので、その巻き方は実に乱雑である。人に見られたら恥ずかしいので、上から厳重にマフラーを巻いた。さながらミイラ男である。

それにしても、医者の先生はいつから血を見ることに慣れるものなのだろう。私も人身事故現場を何度か目撃しているが、未だに血を見ることは好きになれない。

中学校時代の理科の授業では豚の解剖も経験したが、何とも心苦しい時間だった。同級生の何人かは体調不良を訴えたりもしたが、そのほとんどは男子生徒で、女子生徒は平然と豚の身体を分解していった。

「このぐらいの血で気分が悪くなるとか、男子ダサくね?」と馬鹿にされたが、その日の給食が酢豚であることを知ると、流石の彼女たちも気まずそうな表情を浮かべていた。

医者の先生も、手術の後は食事が喉を通らなかったりするのだろうか。それとも、経験を積み重ねるに連れて何も感じなくなるのだろうか。いずれにせよ、医者の不養生にならないことを祈りたい。

 

※追記1

痛み止めにロキソニンも処方して貰った。よくネットの掲示板で話題になる薬である。現代社会のエリクサーと言われるほど効果が凄まじいらしく、ロキソニン未経験だった私は相当の期待感をもって服用した。その力は噂以上で、僅かに感じていた痛みもピタリと止まり、全身の細胞が活性化し、何故か視力も良くなり、身長が伸びて、恋人も出来そうな勢いだった。もちろん実際は痛みが止まっただけである。

 

※追記2

出血と手術による老廃物の排出で、体重が減ったような気がした。体重計に乗ってみると、それは気のせいだと分かった。むしろ昨年から体重の増加が止まらない。私の身体に何が起きているのだろうか。