ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【236日目】早起きと東葉高速鉄道の日

夜通しピアノを習っていた関係で、今朝は高円寺から直接会社に向かうことになった。JR総武線に乗り込み、運良く座ることが出来たので、しばしの間仮眠を取る。時刻は午前7時を回ったばかりで、どう考えても出社するには早い時間だった。

少しばかり居眠りしていると、電車が中野に到着したあたりでアナウンスが入った。どうやら私の乗っていた総武線は、ここから東西線への直通運転になるらしい。私が目指していたのは大手町だったので、別にJRでも東京メトロでも無事に着けば問題なかった。

しかし電光掲示板で電車の終点が「東葉勝田台」であることを確認した途端、私の表情は険しくなる。そう、この電車は総武線から東西線に姿を変えただけでは飽き足らず、西船橋駅から「東葉高速鉄道」へと変貌する恐怖の電車だったのだ。

ご存知でない方のために軽く説明すると、この東葉高速鉄道は料金がべらぼうに高いことで有名である。西船橋駅(千葉県船橋市)と東葉勝田台駅(千葉県八千代市)の間、わずか16.2kmを結ぶ線路なのだが、初乗り運賃は210円という高価格。

始発駅から終点駅までは8駅で、乗車時間にして20分ほどなのだが、それでも片道630円、定期代は1カ月で2万6,400円もかかるのだ。

どうして私がここまで東葉高速鉄道について知っているかといえば、学生時代にこの路線を利用していたからである。私は埼玉県にある実家から通っていたのだが、定期代の半額は東葉高速鉄道によって搾取されていた。

こんな言い方をすると関係者の方から怒られそうな気もするが、実際のところ料金が高くなっているのには歴然とした理由があるのだ。

東葉高速鉄道の工事時期はバブル真っ盛りだったので、地価は現在よりも遥かに高く、金利も同様だった。その結果、経費は3000億円にまで膨れ上がったと言われ、その返済のために運賃を上げざるを得なかったのである。

それならせめて本数を増やして欲しいところだが、日頃から乗客が少ないのでそうも行かない。聞くところによると返済にはまだまだ時間がかかるらしく、43年後(2061年)を目処にしているそうだ。利用者からすると気が遠くなる話に違いない。

そんな訳なので、私は久々に聞いた駅名で胸を踊らせることもなく、ただ搾取への恐怖に怯えるだけだった。考えても見て欲しい。この東葉高速鉄道の沿線には「船橋日大前駅」が存在するが、仮に日大生が西船橋駅から通った場合、たったの4駅で504円もかかるのだ。6カ月の通学定期を買ったとしても年間では10万円を超えるため、恐ろしく金のかかる電車だとお分かり頂けたかと思う。

万が一東葉高速鉄道をご利用になる際は、SuicaPASMOの残高にくれぐれも注意して欲しい。もしも終電で乗り過ごしたりしたら悲惨である。私も次に総武線東西線に乗る時は、行き先を確認してから眠ろうと固く決意するのだった。

 

※追記1

今の自宅から会社までは、乗り換えも含めて18駅の距離にある。なかなか遠くて大変だが、それでも定期券は6カ月で10万円程である。本文で挙げた東葉高速鉄道の定期代は通学定期の料金なので、通勤定期にした場合は6カ月で11万円を優に超える。恐ろしい。恐ろし過ぎる。繰り返しになるが、たったの4駅である。