ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【227日目】高円寺とお香の日

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今日は昼過ぎから高円寺に出掛けた。何気に人生で初の高円寺である。中央線沿線はどうにもお洒落な街が多いので、私のような田舎者のひきこもりが足を踏み入れてはいけない気がする。

しかし、それでも高円寺を訪れたのには理由があった。私は今日、ピアノの無料レッスンを受けるべく先生の家を訪れる約束をしていたのだ。

諸事情によりピアノのレッスンは後日に延期となってしまったのだが、せっかく高円寺を訪れたので散策してみることにした。まず探したのは、会社の先輩が絶賛していた「ワンタン麺が美味しい中華料理屋」である。

このお店はコストパフォーマンスが大変優れているらしく、良心的な価格でお腹いっぱい食べられるとのことだった。そんな優良店舗であれば是非とも訪れたいところだが、私は相当な方向音痴なので、無事に辿り着けるか不安だった。

Google マップを頼りに高架下から商店街を歩いていると、わずか数分で目的地に辿り着いてしまう。私の計画では夕方まで探し回っても見つからず、帰り際になってようやく手掛かりを発見する予定だったので、だいぶ拍子抜けである。

おまけに夕方から夜にかけてワンタン麺を食すつもりだったので、朝食と昼食を済ませた上で高円寺を訪れていた。目的地には辿りつたものの、まったく空腹を感じなかったので今回は敢えなく断念する。

ただこのまま帰ったのでは何の収穫も得られないので、もう少しだけ商店街を歩いてみることにした。ヴィレッジヴァンガードで怪しげなグッズを物色したり、業務用スーパーでべらぼうに安い鶏の胸肉を見つけたり、古本屋でペヤングの様々な調理法についてまとめた本を立ち読みしたりした。

※個人的には「ペヤングボール」という料理に大変興味が湧いたが、恐らく調理する機会はないと思う

最後に怪しげな雰囲気の雑貨屋を訪れたのだが、この店は入店する前から明らかに異彩と異臭を放っていた。強烈過ぎるお香の香りが、店の扉の隙間から垂れ流しになっているのである。

私は人より嗅覚が優れているので、「この店に入るのは危険だ」と瞬時に理解した。店先に立つだけでも相当な香りを感じるのに、中に入ればどれだけ強烈な臭気に包まれるだろうか。恐らく私の鼻腔は一瞬にして破壊され、五感のひとつを手放すことになるだろう。

それならばいっそ、呼吸を完全に止めて入れば良い。入店から物色までを60秒以内に行い、その後は一度、店外へと脱出する。そして呼吸を整えた後、先程選んだ商品を持って60秒以内にお会計を済ませるのである。

我ながら完璧な作戦だと思ったが、いざ入店してみると見通しが甘かったことに気付く。想像していたよりも遥かに臭気が強烈なのである。

一度店外へ浮上したのだが、深呼吸した瞬間に自分の身体の異臭に気付く。世界各国の様々なお香の匂いがミックスされ、私の身体にまとわりついていたのだ。

これは本当に参った。下手に飲食店に入れば食事中のお客様のご迷惑になるだろうし、ペットショップに入れば動物たちの鋭敏な嗅覚を狂わせかねない。歩く疫病神になった気分である。

仕方なく駅まで引き返して帰路についたのだが、電車の中でも私は明らかに異臭を放っていた。もしかしたら乗客の皆様の気分を害してしまったことで、今頃は指名手配されているかも知れない。しばらく高円寺を訪れるのは自重しようと思う1日だった。

 

※追記1

今日は歩き疲れたので、半分眠りながら記事を書いている。そのためいつも以上に支離滅裂な内容かも知れない。ご容赦ください。