ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【264日目】封筒とマクドゥーガルの日

大事な書類を郵送する必要があったので、久方ぶりにコンビニで切手を購入した。元々は料金受取人払いの封筒なので、切手を貼る必要は無かったはずである。それにも関わらず切手を購入したのは、差し出し有効期限が切れていたためだ。畜生である。

定形郵便物の場合、重さが25g以下なら80円切手が必要になる。私の封筒の重さを量ってみたところ、驚いたことにちょうど25gだった。こんな奇跡的な符合があるものかと感心したが、念のためもう一度量ってみたら25.5gと表示された。ど畜生である。

吝嗇家である私は僅か0.5gのために10円追加投資することを避けたかったので、封筒の空気を抜いてみたり、ドライヤーで水分を飛ばしてみたりと試行錯誤したが、結果はまるで変わらなかった。一体最初の25gは何だったのだろうか。

もしかするとこの封筒は既に仮死状態で、私のショック療法で息を吹き返したのかも知れない。かつてアメリカのダンカン・マクドゥーガル医師は、人間が死ぬ際の体重の変化を記録することで「魂の重量」を計測しようと試みた。その結果、「人間の魂の重さは21グラムである」という説が広まった訳だが、実は封筒にも魂が宿っているのかも知れない。その重さ、およそ0.5g。

ここで封筒の息の根を止めてしまえば90円切手を購入する必要が無くなる訳だが、身動きが取れない封筒に手をかけるのはどうにも気が引けた。私はドラクエでも命を大事にするタイプなので、余計な殺生は避けたいのである。

仕方なく私は90円切手を購入し、彼をポストに投函した。書類の到着後、彼は鋭利な刃物で切り開かれる過酷な運命が待ち受けているはずなので、束の間の平穏を楽しんで欲しい。

 

※追記1

私がマクドゥーガル医師の存在を知ったのは、かつて週刊少年マガジンで連載していた『サイコメトラーEIJI』を読んだ時である。先日お話した『中華一番!』と言い、あの頃のマガジンは名作ばかりだった。中でも一番好きな作品は、むつ利之先生の『Dr.NOGUCHI 新解釈の野口英世物語』である。あの漫画を読んでから私は野口英世オタクになり、福島県野口英世記念館を訪れたりしていた。年端もいかない小僧が「志を得ざれば再び此地を踏まず」と大層な言葉を諳んじたので、周囲の大人は大層気味が悪そうにしていた。

 

※追記2

全く関係ない話だが、今日は会社の先輩が運営しているブログを見せて貰った。有益な情報が盛り沢山で、延々と妄想を垂れ流すだけの自分が恥ずかしくなった。