【272日目】トレードとラブカスの日

『ポケモンGO』にトレード機能が実装されるらしい。リリースからおよそ2年、「ようやく来たか」という思いである。一時期はアカウント転売やGPSの不正操作が問題になったので、RMT対策に苦心したことは間違いない。果たしてどんな仕様になったのか楽しみである。

今回はトレード機能の他にも、フレンド機能やギフト機能が実装されるらしい。アローラ地方のポケモンが入手できる7kmたまごも新たに追加されるなど、突然の大盤振る舞いである。一体ナイアンティックに何があったのだ。スティーブ・ジョブズの生まれ変わりでも降臨したのだろうか。

ちなみに今回トレードするポケモンは、それぞれを捕まえた土地が遠く離れている程、多くの特典が得られるそうだ。私の会社では通年で表彰制度を行っており、優秀者はラスベガスにご招待されるそうなので、今回はどうにかして選ばれたいものである。

私が苦心して集めた「カモネギ」をトレードに出せば、現地のアメリカ人たちから持て囃されることは必至だ。お忍びで遊びに来ていたハリウッドスターにも会えるかも知れない。ミラ・ジョヴォヴィッチ風の美女から「あなたのカモネギ、とてもキュートね」と話しかけられ、「残念だけど、君の美貌にはとても適わないよ」とクールに答える未来が見える。

二人はそのままコロラド川沿いに歩き、翌朝まで寄り添いながらポケモン集めに精を出す。途中、歩き疲れた彼女が駄々をこね始めるが、もうすぐ7kmたまごが孵ることを教えると、子どものように走り出してしまう。そんな無邪気な姿を見て、私は「やれやれ」と苦笑する。

やがてモハーベ湖に着く頃には太陽が顔を出し、朝日に包まれた二人は偶然見つけたラブカスを捕まえるのだ。我ながら完璧すぎるシナリオである。明日からも頑張ってカモネギを捕まえようと思った。

※追記1

272日目にして、自分史上最高に気持ち悪い記事が出来上がってしまった。身勝手な妄想もここまで来ると憐れである。

※追記2

ちなみに私はミラ・ジョヴォヴィッチによく似た美人から突然キスされたことがある。それもただのキスではなく、唇のATフィールドを突破されるような濃厚なキスである。

私は「ついにハーフの美女と恋仲になれるのか」と浮かれ踊ったが、後にこの人が同性だったことを知り、この世の全てに絶望する。