ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【44日目】物語と完結の日

昨夜は久々に漫画を買った。週刊少年ジャンプで好評連載中の『約束のネバーランド』第6巻である。

購入してから間もなく24時間が経過するが、未だにページを開く勇気が湧かない。読み始めたら間違いなく夢中になってしまい、他のことが手に付かなくなるからである。

初めは可愛らしい絵柄に惹かれて読み始めたのだが、ストーリーや演出が巧妙で非常に面白い。未読の方は是非一度ご覧になることをお薦めする。

BLEACH』や『こちら葛飾区亀有公園前派出所』などの長期連載作品を次々と完結させてしまったジャンプだが、ここ最近の連載陣は良作が揃っているように思える。

こうした新しい作品たちと出会えるのも「終わり」があったからこそである。以前のジャンプは長期連載作品が多くて手を出しづらかったが、今はだいぶ気軽に読めるようになった。

新規の読者層を獲得するという観点でも、定期的に連載陣を入れ替えることは良いことだと思う。もちろんビジネスの観点からすれば人気作品を失うことは痛手に違いないが、そこから更なる人気作品が生まれる可能性も大いにあるのだ。

 

そしてもし仮に、作者自身が物語の完結を望む時が来たら、どうかその願いを聞き入れて頂きたい。

無理に話を間延びさせれば作品の質は必ず落ちていく。そうなれば、今まで作品を愛してくれた読者を失うことにも繋がりかねない。第一、創造主の意思を捻じ曲げてまで物語を続けることに何の意味があろうか。

約束のネバーランド』も大好きな作品ではあるが、質を落としてまで長く連載して欲しいとは思わない。むしろ最終回がどうなるか楽しみなので、今の勢いを保ったまま美しい終わりを迎えて欲しい。

 目下のところ心配なのは『HUNTER×HUNTER』である。私は冨樫先生の考える話が好きで好きで仕方がない。ゴンたちの冒険がどこに行き着くのか、最後までこの目で見届けたいと心から思う。

しかし『HUNTER×HUNTER』は休載が多いことで有名である。理由については明確にされていないが、もしもご病気なのだとしたら一刻も早く病状が改善されることを願う。

「起承転結」という言葉があるように、物語には結末が必要なのだ。連載中に作者が亡くなった「未完の名作」も数多く存在するが、そこには志半ばで倒れてしまった後悔の念が刷り込まれている。

私はこれ以上、そういった悲しい物語が増えて欲しくないのである。

 

※追記1

過去にジャンプで連載していた作品で言うと、『デスノート』も大好きだった。第2部に入ってからは話の規模が大きくなり過ぎて共感できなかったが、Lと対決していた頃の日常と非日常のバランス感は秀逸である。

 

※追記2

 冨樫先生はご自分の身に何か起きた時のために、漫画のノウハウを書き溜めた「虎の巻」をアシスタントに託しているらしい。しかしどんなに優れた虎の巻があっても、『HUNTER×HUNTER』は冨樫先生が築き上げた世界であり、結末に導けるのも冨樫先生以外に居ないのだ。どうか養生して頂きたい。