ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【64日目】ブックオフと買取講座の日

部屋の本が増えてきたので、読み終わった漫画本を一斉処分することにした。本音を言えば手元に置いておきたかった作品もあるのだが、如何せん我が家は狭いのである。

それに近頃は漫画喫茶も気軽に利用できるようになったので、自分で単行本を集める理由が希薄になった気がする。何せ1冊〜2冊の単行本を購入できる金額があれば、漫画喫茶で2時間は過ごせる。それもドリンク飲み放題でアイス食べ放題である。楽園と言う他ない。

どうせあと1ヵ月もすれば年末の大掃除に取り掛からなければならないので、今日のうちにある程度は片付けることにした。ベッドの下に格納していた漫画本(計20冊)を鞄に詰め込み、向かった先はお馴染みの「ブックオフ」である。

恥ずかしい話だが、私は今までブックオフで本を売ったことがない。かつて古本屋でアルバイトしていた者として、勝手なライバル意識を抱いて近寄らなかったのである。

しかし冷静に考えてみると今の私は古本屋の店員でもないし、務めていた古本屋もとっくに潰れてケーキ屋になっている。いつまでも過去のしがらみに囚われる必要は無かったのだ。

そんなわけで、早速近場のブックオフを訪れた。店に入ろうとした瞬間、マスクをしたヤンキー風な少女が「っざけんなよ」と漏らしながら出てきたので、急に不安になる。

彼女も大きな鞄を抱えていたので、きっと買取を申し込んだのだろう。高値で売れることを期待していたのだろうが、少女漫画にはなかなか値がつきにくい。それは私も経験上熟知していた。

そう、古本屋で高く売るためにはいくつかの条件があるのだ。まずは状態。折れ目や日焼け、水濡れがあると、当然その分値段は落ちる。ブックオフは特に状態を重視するそうなので、私は事前にクリーニングした状態で持参した。

次に大事なのは、ジャンル。少年漫画は最も高値が付きやすく、次いで青年漫画、少女漫画となる。基本的には初版発行日が新しいほど高騰する傾向にあるが、店舗の在庫状況によっては多少減額される恐れもあるので、店選びが肝心である。

そして当然、作品の人気や話題性も買取価格に大きな影響を及ぼす。現在連載中の人気作品であれば、最新刊以外も高価格で売れることが多い。

さらに、アニメ化などのメディアミックスが決まった作品も狙い目である。私が持ち込んだ漫画の中にも、いくつかアニメ化決定の作品が含まれていた。そしてそれらは1冊150円ほどで売れた。発行年で考えれば1冊10円〜30円程でもおかしくないのだが、アニメ化の影響は偉大である。

……何だか古本を高く売るための講座のような記事になってしまったが、とにかく上記のポイントを押さえておけば、古本でもそれなりに高く売れたりする。ちなみに本日私が持ち込んだ分は全部で1700円になった。

しかし驚いたのは、ブックオフの査定の驚異的なスピードである。買取依頼をしてわずか1分足らずで、査定の結果が言い渡された。金額にも非常に納得感があり、決して手抜きで査定しているわけでも無さそうだ。流石はブックオフ

私は素直に感心してしまい、店員のお兄さんの顔を凝視してしまった。ふと目線が合ってドキッとしたが、彼の方は気持ち悪そうな表情を浮かべていた。

 

※追記1

何の作品を売ったかは、あえて記さないでおきます。未読の方に「つまらないから売ったんだな」と変な先入観を抱かせたくないからです。

ピースの又吉さんも言ってましたが、この世につまらない本はありません。もしもつまらなく感じたのなら、それは「今」が読むべき時では無かっただけなのです。

 

※追記2

古本屋で働いていた時に、一度で良いからお目にかかりたい代物があった。水木しげる先生の『妖奇伝』。全2巻揃いで300万円の値打ちがある。手塚治虫先生や藤子不二雄先生の作品には500万円の値が付くものもあるらしい。