ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【59日目】都市伝説とアーグルトンの日

ブレードランナー2049』を観に行きたいのだが、外に出るのが億劫で未だに未視聴である。IMAX 2D字幕版は期間限定での上映らしいので、どうせならそちらを観たい。しかしわざわざ新宿まで足を伸ばすことを考えると、隣駅の映画館で良いような気もする。葛藤中である。

ブレードランナー』はフィリップ・K・ディックSF小説アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作としているが、私は映画も小説も両方好きである。海外小説にはあまり詳しくないのだが、ディックの作品は非常に面白いと思った。雰囲気が抜群に良い。

個人的に好きなのは『地図にない町』という短編で、こちらも有名なのでご存知の方が多いかと思う。

とある駅の切符売り場に「メイコン・ハイツまで」と言って切符を買いに来る男性が居るのだが、そんな町は存在していなかった。

男の発言が気にかかった係員は、列車に乗って指定の場所まで同行することになるのだが、そこには現実に存在しないはずの町がそびえ立っていた……と、粗筋はこんな感じである。「現代の幻視者」と呼ばれるディックらしい作品だ。

しかしこういった「地図にない町」は小説の中だけの話ではない。私は都市伝説や怪奇現象にも目が無いのだが、例えばアメリカの秘密閉鎖都市である「エリア51」では地球製UFOが開発されているとの噂だ。

ガガーリン宇宙飛行士訓練センターがある「スターシティ」も、旧ソ連時代は厳重な警備が敷かれ、秘密のヴェールに包まれていた。

国内で言えば、「杉沢村」もそれに該当するかも知れない。かつて青森県の山中に実在したが、一人の青年が発狂して村人を全員殺害。本人も自害したために廃村となってしまったとの話だが、未だに迷い込んでしまう不幸な旅人が居るそうな。

1度でも足を踏み入れれば現実の世界には帰れなくなるそうなので、青森県の山中を散策する際は細心の注意を払いたい。せっかく呪われた異世界に旅立てる好機なのだから。

 

※追記1

上記の話とは反対に、実際は存在していないが地図にだけ記載された町もある。イギリスのランカシャー州オートンに近接した「アーグルトン」という町で、Googleが提供する地図情報にだけその名前が確認された。実際に行ってみるとそこは空き地が広がるばかりで、一時期は「幻の町だ」と世界中で話題になった。

 

※追記2

そんな「アーグルトン」の真相は、Googleが仕掛けた「著作権トラップ」だと言う見方もある。要は他社が無断で地図情報を転載した場合でも、この架空の町が表記されていれば転載を見抜くことができる。悪魔的発想。

ちなみに2009年12月中旬には地図情報が訂正されたため、現在「アーグルトン」の記載を確認することはできない。