ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【119日目】換気と空き巣容疑の日

今日は2018年初のひきこもり勤務である。目が覚めてから数秒で仕事に取り掛れるリモートワークは、社畜の私にとって理想的な制度と言える。

唯一気にかかるのは、家の隣で行われている工事の雑音ぐらいなのだが、今日は悪天候のせいか普段よりも静かだった。ちょうど昨夜つくったカレーの匂いが部屋に篭っていたので、この機に窓を開けることにする。

しかしそれから数時間が経過しても、カレーの匂いは私の部屋に居座り続けていた。このまま彼と同棲生活を送れば、私の身体にもスパイシーな香りが染み付きかねない。昼休みになるや否や、私はすぐさまGoogle先生に「効果的な喚起の方法」を質問してみた。

Google先生によると、喚起の際は高低差の異なる2箇所の窓を開けて、温度差を利用して風を通すと良いらしい。さらに、風を取り入れる吸気口に関してはなるべく小さめに開けた方が効果的とのことだった。

言われてみると、私たちが息を吐き出す時も唇を窄めた方が遠くまで吐ける。口を大きく開けたままでは吐き出す力も方向性も分散してしまうのだ。さすがはGoogle先生の検索結果である。

1つ問題があるとすれば、この家で吸気口と排気口になり得るのは、玄関のドアと居間の窓しか無いということだ。流石に玄関のドアを全開にするわけには行かないので、私は窓を大きく開け放ち、一方の玄関はドアガードを掛けて少しの隙間を作ることにした。

作戦は上手くいったかに思えたが、ドアの隙間を作っていたところ、運悪く外にいた隣人らしき女性に覗き込まれてしまった。彼女は大学生か社会人くらいの年頃に見えたが、私の姿を見かけるなり何やら怪訝そうな表情を浮かべていた。ちょうどドアが閉まらないよう、隙間に傘やら靴を挟みこんでいたので、空き巣か何かと間違われたのかも知れない。

彼女はすぐに目線を逸らしてエレベーターの方向へと去っていったが、今にして思うと不思議である。なぜ彼女は、エレベーターの方向に歩いていったのだろうか。

私の部屋はエレベーターから離れているので、遭遇するのは同じ階の住人か、その訪問者ぐらいである。先程の女性はエレベーターの方向から歩いてきたので、てっきり隣の部屋の住人かと思ったのだが、踵を返してエレベーターの方へと消えていった。階を間違えてしまったのだろうか。

そう言えば最近、このあたりでは女性による空き巣の犯行が多いという話を聞いた。もしも先程の女性が別の階の住人だったとしたら、空き巣に狙われていたりしないか心配である。

 

※追記1

窃盗は犯罪だと分かっていながらも、なぜ男子は「ルパン三世」に憧れてしまうのだろうか。怪盗紳士の名で知られる初代アルセーヌ・ルパンなんて、原作では相当に酷いことをしていたりする。それでも人気を博しているのは、彼らなりの「盗みの美学」に少なからず共感してしまうからだろうか。

 

※追記2

私の部屋に警備システムなどは存在しないが、誰かが不法に侵入したら察知できるよう、簡単なトラップを設置してある。『デスノート』で月くんがやっていたアレと似たようなものです。今のところ役に立ったことは一度もありません。