ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【118日目】囲碁と体育会系の日

ここのところ夢中になれるアプリがないので、昼休みは黙々と詰碁を解いている。社会人になってから対局の機会こそ減ってしまったものの、今でも囲碁は大好きなのである。

そもそも囲碁を始めたきっかけは、神奈川に住む叔父から影響を受けたのだと思う。ちょうど世間では『ヒカルの碁』が流行し始めた頃だったので、対局の相手には困らなかった。高校時代の放課後は足繁く囲碁部に通いつめ、気付けば部員になっていた。何かと難しそうなイメージを持たれがちな遊戯だが、その自由度の高さには今なお魅了されてしまう。

しかし高校時代に通っていた囲碁部は、ちょっと頭がおかしい人の集まりだった。入部して間もない頃は部員同士で切磋琢磨していたのだが、徐々に普通の対局に面白みを感じられなくなってしまい、やがて一色碁やペア碁にも手を出し始める。

ここまでなら囲碁部の活動の範疇なのだが、彼らの要求はさらにエスカレートし、囲碁と卓球を組み合わせた新しい競技の開発や、罰ゲームに1500m走を強要するなど、体育会系な方向に進んでしまった。

ご存知の通り私はひきこもりの頭脳労働タイプなので、この変革は苦痛という他なかった。おまけに彼らはふざけていても大会で優勝するほどの実力を有しており、弱小な私たちは彼らの敷いた特殊ルールで戦うことを余儀なくされる。文化系の部活に所属しながらも少しずつ体育の成績が伸びていくので、周囲からは不思議な顔をされたものである。

もしもあの頃、真剣に囲碁に向き合っていれば私の実力は一層磨かれていたに違いない。後悔の念が無いわけではないが、今にして思うと仲間と過ごす時間は楽しかった気もする。

そんなわけなので、近々会社の仲間を誘って碁盤を囲んでみようかと思う。幸い、私の韓国人の上司は碁に詳しいそうなので、指導を乞うことができるかも知れない。失われた青春を取り戻すチャンスである。

最近はAIもかなり進化しているようなので、自宅でも地道に練習しておこうと思う。ちなみにさっき初級の相手と対決したら、これでもかと言うほどに大敗しました。無慈悲。