ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【127日目】ロブスターと法律の日

通知書

スイス政府が発表した新たな法律をご存知だろうか。今年の3月から、生きたロブスターを熱湯に入れることを禁じるらしい。もちろん、調理目的であってもこの法律は適用される。

なんでもロブスターは非常に高度な神経系を有しており、痛みに対して敏感なことが判明したらしい。かつて日本にも「生類憐みの令」が存在したが、ロブスター限定の法律というのは極めて珍しいケースである。

今後ロブスターを調理する際は、気絶させるか即座に絶命させることが必要になるそうだ。さらにこの法律は輸送の条件にも触れており、ロブスターを含む甲殻類を氷詰めの状態や氷水に入れて運ぶことが禁止されるとのこと。レッドロブスターのような専門店は頭を抱えているに違いない。

この他にも、生き物に関する法律は世界各国に存在する。例えばアメリカのアラスカ州では「飛行中にヘラジカを突き落すこと」が禁止されているらしい。状況が酷く限定的なことに加えて、正常な思考回路を持つ人間であれば考え付きもしない奇行である。

ちなみに、そんなアラスカ州では「熊を銃で撃つこと」は合法とされている。しかし「写真撮影の目的で睡眠中の熊を銃で起こすこと」は禁じられているそうで、善悪の基準が非常に難しい。

「フラミンゴの飼い主はフラミンゴを床屋に入れてはいけない」という法律もあるそうで、動物との衝突が絶えない地域なのかも知れない。

このあたりの法律に関しては、普通の生活を送っている限り縁が無さそうに思える。しかしイタリアのベネチアにおいては、鳩に餌を与えると犯罪になってしまうので注意が必要である。観光客にフンを落とすのが問題になったそうで、2008年から法制化されている。

私はひきこもりでありながらイタリアへ行くことを夢見ているので、この話は知っておいて良かった。これから海外旅行を計画される方も、その土地の法律には一度目を通すことをお薦めする(特にアラスカ州)。

ちなみに日本国内においては、犬やその他の動物をけしかけて人・馬・牛を驚かせ逃げ走らせると軽犯罪法違反になる。ヘラジカのそれとは違い、(私にとっては)日常的に起こりうる出来事なので、頭の片隅に入れておきたい。

 

※追記1

ロブスターを痛めつけることは禁じていても、食べることは許されるのが不思議である。ロブスターの痛覚とは死を選びたくなるほどに優れているのだろうか。

 

※追記2

法律ではないが、私の家系は蜘蛛を殺すことを禁じられている。益虫であるというのも理由の1つらしいが、本当は芥川龍之介の『くもの糸』に影響を受けたに違いない。私は今でも蜘蛛を殺さずに逃がしているので、私と同じタイミングで地獄に落ちる方は大船に乗ったつもりでいて欲しい。