ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【162日目】3Dスキャンとドッキリの日

スキャナ


今日から3月が始まってしまった。今期中にAR・VR技術を研究するつもりだったのだが、ここ最近は全く進捗が無かったので、久々にUnityやらVuforiaやらと格闘した。

今日触ったのは「Vuforia Object Scanner」で、これは手持ちのスマートフォンで撮影した画像を3Dオブジェクトとして登録し、ARマーカーに使用できる優れものである。例えばマッチ箱を撮影してVuforiaのデータベースに登録しておけば、スマートフォンのカメラでマッチ箱を写した時に炎のエフェクトを出すような悪戯が可能になる。

3Dオブジェクトを撮影する際は専用のシートを敷いて行うのだが、このシートがなかなか不思議な構造である。大きさはA4用紙1枚分なのだが、スキャン対象となるのはこのうちの4分の1だけなのだ(直角四つ折りにして開いた時の一隅と言えば伝わるだろうか)。

恐らく残りの4分の3でスキャン範囲やオブジェクトの相対距離などを検出していると思われる。そこで私が閃いたのは、この4分の1の部分を敢えて切り落とし、そこから人の顔を覗かせるというアイデアである。美容室で着せられるケープのように、顔以外をスキャン用のシートで覆ってしまえば、人間の顔も3Dオブジェクトとして登録できるに違いない。

もし仮に室長や上司の顔をARマーカーとして登録できれば、スマートフォンで彼らの顔を写すたびに華やかなエフェクトで彩ることが可能になるだろう。私の出世は間違いない。

ついでに、スマートフォンのカメラで3Dモデルを生成できるアプリも探してみたのだが、最も高速だったのは「Qlone」というiOSアプリだった。こちらも専用のシートを使って対象を撮影するのだが、速度・精度のいずれも驚異的なレベルである。

しかし2つほど難点もあって、1つは使用中に本体の温度が急上昇することだ。恐らくiPhoneの性能を最大限にまで引き出しているのだろう。そしてもう1つの難点は、作成した3Dモデルをエクスポートする度に料金が発生するということだ。これは商売である以上致し方ないのだが、買い切りだとしたら業界で爆発的な人気が出たと思う。スキャン自体は無料なので、興味のある方は是非お試し頂きたい。1つのスキャン対象につき2回の撮影が必要になるので、なるべく違う角度から撮ることをお薦めする。

今回「Vuforia Object Scanner」や「Qlone」に触ってみて、ARやVR、そして3Dプリントの時代が本格的にやって来たように感じた。専門的な知識を持たない素人でも、少し触っただけでそれなりの物が作れてしまう。

ひとまず私は室長の顔の3Dモデルを何とか作成して、会社の記念撮影時に社員全員が室長になるドッキリを仕掛けてみたいと思う。『マトリックス リローデッド』のエージェント・スミスのように、無限に分身する室長を見てみたい。

 

※追記1

VuforiaとUnityに関する記事はネット上でも無数に見つかるが、少し古い記事になると仕様が大きく変わっていたりする。今日もそこそこハマった箇所があったので、後日簡単な解説記事を書いてみたいと思う。

 

※追記2

しかしQiitaに投稿する勇気は無い。