ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【187日目】新築オフィスと厠の日

今日は夕方頃からグループ会社とのミーティングがあったので、以前働いていたオフィスまで足を運んだ。

懐かしの職場に入れることを楽しみにしていたのだが、最近は従業員の増加に伴って新たな拠点を開設したらしい。そして今日は会議室の争奪戦が激しかったようで、意図せず新しい拠点でのミーティングに参加することになった。

聞くところによると、この拠点は昨年の春に竣工したばかりとのこと。言うなれば新築のオフィスビルである。

その情報を知って私が真っ先に考えたのは、「新しいオフィスビルにどうやって爪痕を刻むべきか」という阿呆な疑問だった。

爪痕を残すと言っても、壁や機材に危害を加えるつもりは毛頭ない。そんなことをすれば器物破損で訴えられるだけである。私はもっと合法的に、この地に踏み入れたのだという足跡を残したかった。

そこで思いついたのが、新しいオフィスの厠を思う存分使うという、これまた阿呆な発想だった。ちょうど自社のオフィスを出る時に尿意を催していたため、私は新しい拠点に到着するまで厠には立ち寄らないと決意する。

予定ではミーティング開始の5分前に新しい拠点に到着し、綺麗な厠でゆっくり用を足してから会議室に入るつもりだった。

しかしいざ新しい拠点に足を踏み入れてみると、業務スペースやサーバールームがどういった雰囲気なのか気になってしまう。かつての同僚たちとの再会にも心が踊ってしまい、気付けばミーティングの開始時刻になっていた。

話し合いが始まった段階では尿意のことなど欠片も気にならなかったのだが、終了予定時刻を10分ほど過ぎた頃、私の膀胱が悲鳴をあげ始めた。

幸い、何とか粗相をすることなく厠に入ることが出来たのだが、爪痕を残そうなどという当初の野望はすっかり忘れ去っていた。むしろ自分の愚かさを呪った。

新築という言葉には誰しも心が踊ると思うが、下手なことは考えないのが吉である。私もあわや大惨事を引き起こすところだったので、今後の戒めにすることを固く誓った。

 

※追記1

今更ながら、本日の記事は若干不快に思われる表現が含まれているため、お食事中の方は閲覧を控えることをお勧めします。

 

※追記2

新築のオフィスビルは新築特有の良い匂いがした。この匂いを嗅ぐだけでも仕事へのモチベーションが高まるので、消臭剤や芳香剤のメーカー各社には「新築物件の香り」をラインナップに加えて頂きたい。