ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【238日目】ポリープと無駄な抵抗の日

今年も健康診断の季節がやって来た。少しでも体重を減らすために最近は食事量を減らしていたのだが、結果はお察しの通りである。思春期の女子みたいな行動は控えようと思った。

検査は概ね滞りなく進んだのだが、腹部の超音波検査で先生の顔が曇る。モニターを見る表情は妙に険しく、耳を凝らすと「んー……」という呟きが聴こえてきた。親にも見せたことのない内臓を凝視され、私は何だか恥ずかしくなってしまう。

早く終わって欲しいという思いとは裏腹に、超音波検査は長時間にわたった。もしかして何か重大な病気でも見つかったのだろうか。不安になった私は「あとどのぐらい生きられますか?」と尋ねてみたが、先生は何も答えてくれなかった。これはいよいよ何かありそうである。

あらゆる角度から内臓を観察された後、先生は神妙な面持ちで「ポリープがありますね」と呟いた。表情から察するに、これは本当に大事なのかも知れない。私は恐怖に怯えながら「どうすれば良いですか」と尋ねたが、「何もしなくて良いです」という素っ気ない回答である。先生は続けた。

「最初に見たときは確かにポリープが見えたので、何度も確かめてみたのですが……今は全く見えません。なので気にしなくても大丈夫です」

こんなことを言われて気にしない人間が居るのだろうか。私は余計に不安になり、「本当のことを言って下さい!」と食い下がってみたが、本当に何も見えなくなったそうだ。先生は検査中にずっと怪訝そうな表情を浮かべていたが、もしかすると私の身体を不気味に思っていたのかも知れない。検査結果の到着が楽しみである。

 

※追記1

視力検査や聴力検査も実施したのだが、ほとんど昨年と数値が変わらなかった。視力に関して言えば、むしろ回復していた気がする。目を酷使する仕事のはずなのに謎である。決してサボっている訳では無いのである。