ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【250日目】共通認識と課金額の日

共通認識という言葉がある。同じ物事や同じ言葉について、同じように理解している状態を指すのだが、今日はこの言葉の重要性を「ソーシャルゲームの課金」に準えて解説してみようと思う。

まず最初に取り上げたいのは「無課金」という言葉だが、世間一般の共通認識としては「課金サービスを全く利用しないこと」を指すことが多い。最近は基本プレイ無料のゲームが増えているので、やろうと思えば無課金でも十分に楽しむことが可能なのだ。

しかし一方で、ゲームをプレイする時間が確保できないユーザーも存在している。近年ではプレイヤー同士で実力を競うシステムも多く、ランキングで上位を目指すためには課金サービスの存在が重要になってくるという訳だ。

私の職場でも『セブンナイツ(Seven Knights )』というゲームが流行しているが、プレイヤーの過半数は課金した経験があるらしい。先輩曰く、ソーシャルゲーム業界における「無課金」とは「無理のない課金」を指すそうで、共通認識の違いに驚かされる。

更にネットで調べたところ、少額の課金でゲームを楽しむ「微課金」という言葉も違った意味合いがあるそうで、「微妙に実生活に影響が出る課金」を示すと言う。極めつけは「軽課金」で、これは「軽自動車が買える課金」として認識されているらしい。軽いという言葉がよもや軽自動車を指すとは、一般人代表の私には全く想像がつかなかった。

こうした課金にまつわる共通認識の中で、最も顕著な違いが見られたのは『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』である。昨年の頭にTwitterで拡散されたことで話題になったが、このゲームのプレイヤーたちは数々の名言を残している。某匿名掲示板ではその内容が打線形式でまとめられていたので、以下に引用してみたいと思う。

 

1二 課金しないと運営さんに申し訳ない
2遊 紙切れ一枚で石8400個も貰えるから実質無料
3右 60連ガチャしたら一発で出た
4一 3000円払えば10連が無料で引ける
5三 ガチャ引く3000円あったら何が出来ると思う?10回ガチャ引けんだよ!
6左 (メンテで時間延長したことに対し)詫び課金させろ
7中 外れたぐらいで回すのやめるんなら最初から回すなよ
8捕 臓器があるうちは無課金
9投 出るまで回せば出現率100パーだからね 1.5なんて嘘さ

 

1に関してはサービスを利用する側として立派な心構えなのだが、その先は共通認識に大きな違いがあるように思える。6の詫び課金とは一体どういうことなのだろうか。メンテの延長に対して「詫び石」を要求するという話は聞いたことがあるが、まさか「詫び課金」なる言葉まで誕生しているとは。

実は彼らの価値基準こそが今の時代の共通認識であり、私のような存在は時代遅れの異端者なのかも知れない。何ともお恥ずかしい限りである。お恥ずかしい限りではあるが、私は彼らの言う「軽課金」をするのなら、軽自動車を買いたいと思った。

 

※追記1

『セブンナイツ(Seven Knights )』をプレイしている先輩に、「もしも1億円あったらいくら課金しますか?」という質問を投げかけてみた。彼はほぼノータイムで1,000万円と回答する。上手く資産運用すれば、年間で1,000万円ぐらいは捻出できるからだそうだ。しかし1,000万円分のガチャを引こうとすると、膨大な時間がかかるに違いない。先輩は何とか運営にお願いして時間短縮を図れないか悩んでいた。「スマホでゲームするのって何だか抵抗があるんですよね」と言ってた頃が懐かしい。