【274日目】ワールドカップと非国民の日

世間はワールドカップで盛り上がっているらしい。普段はサッカーに興味を示さない上司も、2002年のFIFAワールドカップより遥かに面白いと絶賛していた。彼はこの16年間サッカーを観ていなかったそうなので、予備知識は皆無に等しかったはずだ。それでも楽しめるということは、先日の試合は大変白熱した内容だったのだろう。

私はスポーツ全般に興味がないので、今回のワールドカップについても無関心を貫くつもりだった。しかし職場では着実にワールドカップの話題が広まりつつあり、普段野球しか観ないという先輩社員もサッカーに夢中になっている。このまま天の邪鬼を続ければ、やがて私は非国民として周囲になじられ、退職を余儀なくされるかも知れない。

流石にこの年齢で無職になるのは辛いので、週末の試合は何としても観ることに決めた。果たして知識ゼロの人間が観ても楽しめるだろうか。私がルールを把握している球技と言えば、ビリヤードかパチンコぐらいである。

幸い、私の右隣の席にはサッカーに詳しい先輩が座っているので、明日はサッカーの楽しみ方について1時間ほど講義を開いて貰おうと思う。

※追記1

名探偵コナンを観ていると、サッカーを極めれば如何なる強敵にも立ち向かえそうな気がしてくる。もはや格闘技の領域である。かつて週刊少年ジャンプで連載していた『LIGHT WING』は正しくバトルサッカー漫画で、途中から主人公の背中に巨大な翼が生えたりとやりたい放題だった。きっと生粋のサッカーファンからすれば嘲笑されるような内容のはずだが、何故か私は全巻購入していた。