【299日目】家系ラーメンとネギづくしの日
昨夜から無性にしょっぱい物が食べたい衝動に駆られていた。真夏は大量の汗をかくので、本当的に水分と塩分を求めていたのかも知れない。
この2つを効率的に摂取できる料理はないかと検討したところ、「家系ラーメンこそ最適である」という真理にたどり着く。ちょうど家の近所には安い家系ラーメンの店舗があるので、半年ぶりに訪れることにした。
まず入店して思ったのは、とにかく「暑い」ということである。どうやら数日前にエアコンが故障してしまったらしく、店内は異様な熱気に包まれていた。
一応、入り口には扇風機が設置されていたが、少し離れたカウンター席は地獄のような暑さである。汗で失った水分と塩分を取り戻すつもりが、余計に汗をかく羽目になろうとは。
とにかく消費した分は摂取しなければいけないので、私はネギラーメンとネギめし、餃子のセットを注文する。これだけ注文しても800円で収まるのは有難いところである。
注文し終えた後に気付いたが、何でこんなにネギづくしの組み合わせにしてしまったのだろう。もちろんネギは好きなのだが、ここまで大量のネギを前にすると物怖じしてしまう。
しかし実際に口にしてみると、ネギの食感が実に爽やかで心地良い。普段は油が強くて胃もたれしてしまうラーメンも、ネギと一緒なら容易く食べられる気がしてしまう。
中盤まで難なく食べ進めていたが、問題は後半に差し掛かってからである。麺の量は着実に減っているのだが、残りのネギを食べるのが想像以上に苦しい。
スープが染み込んだネギは凶悪なまでに塩辛く、口の中の水分を根こそぎ奪い去っていくようだった。どうやら家系のラーメンを食べる際は、野菜をスープに付けないのが常識らしい。
一応、食後は無料で替え玉も注文できるのだが、これ以上の塩分を摂取すると別の病気に罹りそうなので自重した。今回も完全制覇に至れなかったことを悔しく思うが、これ以上食べると本気で嘔吐する危険性があったのでご容赦願いたい。『はじめの一歩』の山田直道のように、不名誉な渾名をつけられることは避けたかったのである。
※追記1
それにしても我が家の周りにはラーメン屋が多い。ざっと数えても10軒以上ある。職場の周りも中華料理屋だらけなので、そろそろ違うバリエーションが欲しいところである。