【86日目】睡魔とトメルミンの日
昨夜は訳あって家に帰ることが出来なかった。何とか寝床は確保したものの、慣れない環境で寝付くことができず、気が付けば朝を迎えていた。平日から徹夜するのは久しぶりである。
睡眠時間を削ると健康に良くないという説があるが、果たしてそれは真実なのだろうか。私の知る限り、世の中で成功者と呼ばれる人は短眠であることが多い。
アメリカの現大統領であるドナルド・トランプ氏は1日3〜4時間しか睡眠を取らないそうだが、年齢の割には至って健康的に見える。
マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏もショートスリープで成功を掴んだことで有名なので、短眠=不健康と結びつけるのはやや強引な気がしなくもない。
きっと誰も想像がつかないような野心を秘めている人間は、睡眠を取らなくても大丈夫な身体へと進化を遂げているのだ。
私にも世界征服やタイムマシンの開発、不老不死の実現という大きな夢があるが、未だ睡眠を欠かすことができない。今日の仕事中も終始睡魔と戦っていた。大音量で「マキシマム ザ ホルモン」を聴きながらヘドバンしていたが、それすら子守唄に感じられるほどの眠気だった。
これは何とかしなければならないと思い立ち、午後からは私の知りうる睡魔対策を試してみた。最強の方法はわさびを大量に口を含んでからミンティアを食べることなのだが、これは激しくむせる恐れがあるのであまり薦められる方法ではない。
もっとも手軽なのは、薬局で手軽に買える薬に頼ることである。私のお気に入りはトメルミンという錠剤で、見た目こそラムネ菓子のようだが、その効果は絶大である。かつて印刷工場の夜勤明けに試したところ、8時間近くは眠れなくなった程だ。
今回も躊躇いなくトメルミンを使ったのだが、やはりその力は偉大だった。ひとかけら口にしただけで目が冴え渡り、視界が開けてくる。続けてもうひとかけら飲み込むと、今度は目が愛くるしい二重になった。先程までの眠たげな瞼が嘘のようである。
この調子で1箱全て飲み込めば、絶世の不細工である私もイケメンになってしまうのでは無いだろうか。何とも嬉しい副作用である。
調子に乗って残りのかけらをすべて飲み込むと、今度はやけに動悸が激しくなった。恐らく多量のカフェインが含まれているためだろう。これ以上続ければ美しさの代償として健康を失いかねない。
午後はトメルミンのおかげで快適に仕事をすることが出来たのだが、問題はこれからである。明日は仕事も休みなのでゆっくり眠りたいところだが、23時半を過ぎた現在もまったく眠気を感じない。
睡眠薬とトメルミンを交互に服用するという手もあるが、確実に身体には負担がかかる。大人しくホットミルクでも飲んでおけば良いのだろうか。睡眠とは全く厄介なものである。
※追記1
ここのところ私生活が慌ただしくてまともな記事を書けていない。週末はゆっくり休んで妄想力に磨きをかけたいと思う。
※追記2
ちなみに、トメルミンは1箱に6錠入っていて800円ぐらいだったと思う。そこそこ高価に感じられるかも知れないが、効果を考えれば安いぐらいである。どうしても眠ってしまいそうな会議に臨む時は、ぜひ一度お試し下さい。