【91日目】ガーデニングと村八分の日
ここのところゲームで遊ぶ気力が湧かず、『どうぶつの森』からも足が遠のいていた。今日の昼頃にログインしてみると、いつの間にかガーデニング機能が実装されていて驚く。
早速しずえさんとハニワくんからガーデニングに関するレクチャーを受け、赤いチューリップとパンジーを植えた。現在は12月の半ばという極寒の季節だが、ハニワくんから受け取った肥料を使うと恐ろしいスピードで花が咲いた。まるで植物を急成長させるトトロのようだった。
その後はしばらくキャンプ場を練り歩く。久々に顔を合わせた住民たちは、私の復帰を歓迎してくれた。しかし以前よりも態度がよそよそしくなった気がする。きっと5日近くログインしなかったことを恨んでいるに違いない。
私は彼らの機嫌を取るべく、無限とも思えるおねだりに応え続けた。フルーツが欲しいと言われれば森へと出かけ、魚が欲しいと言われれば川釣りに勤しみ、虫が欲しいと言われれば南国で昆虫を捕まえた。もはや奴隷である。
やがて一通りの願いを叶えると、彼らも概ね満足した様子だった。下手すると村八分にもされかねない状況から、奇跡的な復活である。彼らが現金な性格で本当に良かった。
かつて私が雛見沢という村で暮らしていた頃は、ダムの建設を巡って争いが絶えなかった。建設に賛成したものは反対派から手痛い仕打ちを受け、その家族も村八分に近い扱いへと追い込まれた。あの頃のような目には遭うのは二度と御免だった。
そう言えば最近、『どうぶつの森』における私の分身はやたらと首筋を掻いている。以前に私も首元の皮膚が荒れているとお伝えしたが、これは一体何なのだろうか。
ストレスによる肌荒れの可能性も否めないので、今夜はおはぎなど甘いものを食べてゆっくり休もうと思う。
※追記1
雛見沢村は山奥の寒村で、人口は約2000人という小さな村落である。4年連続で「1人が死に、1人が消える」という連続怪死事件が起きており、その被害者はみな村の敵と見なされた人物だった。村人からは「オヤシロさまの祟り」として畏れられている。
※追記2
今回の『どうぶつの森』は、しずえさんの出番が非常に少なくて悲しい。次回以降のアップデートではしずえさんとのデートイベントが発生することに期待する。