ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【109日目】SPECと好きなドラマの日

ここのところTVドラマを観る機会が減ってしまった。学生の頃は割と色々なドラマを観ていて、『GTO』の再放送は10回ぐらい観た気がする。原作も大好きなのだが、反町隆史さんの演じる鬼塚先生も凄く良かった。

他にも『君といた未来のために 〜I'll be back〜』や『池袋ウエストゲートパーク』は阿呆みたいに繰り返して視聴した。前者はKinKi Kids堂本剛さんが主演を務めていて、いわゆるタイムリープ系のストーリーである。

人生をやり直したいと思っていた大学生が1999年の12月31日の夜、2000年を迎えようとしたその瞬間に心臓が止まり、気づけば1995年12月23日の時点に戻ってしまっていた……という設定なのだが、1995年から2000年にかけて流行した言葉や玩具(たまごっちなど)を上手く使っていて面白かった。

ちょうど今夜から放送開始した『トドメの接吻』もタイムリープを題材にしているので、久しぶりに継続して視聴してみようと思う。第1話の内容については特にコメントしないが、とにかくタイトルロゴが素敵である。

池袋ウエストゲートパーク』は石田衣良先生の人気小説をドラマ化したもので、とにかくキャストが豪華だった。今でも池袋の西口公園を訪れる度に、主題歌の「忘却の空」が頭の中で流れる。あの頃は清春さんが大好きだった。

他にも印象的なドラマは数多く存在したが、近年では『SPEC』がとても面白かった。刑事ドラマはあまり好んで観ないのだが、設定やキャラクター、音楽がとにかく素晴らしい。何かと重苦しい展開になりがちな刑事ドラマだが、同作はコミカルな演出が随所に仕込まれているので楽しく観ていられる。

まだ未視聴の方のために簡単に概要をご説明すると、公安部公安第五課未詳事件特別対策係(通称:未詳)に配属された主人公・瀬文焚流が、天才だが変人の捜査官・当麻紗綾とコンビを組んで数々の事件に立ち向かっていく物語である。

ここまでは『相棒』などの刑事ドラマとさして変わらないが、重要なのは「未詳」が取り扱う事件である。一見ひまな左遷先である未詳だが、実は超能力など科学的に説明のつかない事象に関わる難事件を捜査する部署なのだ。

戸田恵梨香さんが演じる当麻紗綾の見解によると、通常人間は脳の10%しか使っていないが、使われていない残りの90%が解放されると、超人的な能力(SPEC)を発揮するそうだ。このあたりの設定が何とも厨二心を刺激するのである。

同作は今なおカルト的な人気を誇っているので、まだ未視聴の方はぜひ一度ご覧になって頂きたい。ドラマ版の完結編としてTVスペシャルや映画も存在するが、こちらは少し大味な展開になってしまっているので、好みが分かれるかも知れない。しかしドラマ版については自信を持ってお薦めできる。

ちなみにこの『SPEC』は、かつて中谷美紀さんの主演で人気を博した刑事ドラマ『ケイゾク』の11年後が舞台となっている。監督はどちらも『TRICK』で有名な堤幸彦さんが務めているので、両作の間でも様々な設定が引き継がれていたりする。お時間のある方はぜひ、『ケイゾク』から続けてご覧頂きたい。

ちなみに『ケイゾク』『SPEC』の流れを汲んだ新作『SICK'S 恕乃抄』は、2018年4月からParaviにて独占配信予定らしい。どうせなら地上波で放送して欲しかったが、このあたりは大人の事情が絡んでいるのだろう。無料のお試しキャンペーンなどあれば上手く使って視聴したいと思う。

長々と書き連ねてしまったが、ここ最近のTVドラマは何かと恋愛ものが多い気がするので、たまには一味違う作品を視聴したいと言うのが本音である。もちろん、恋愛自体を否定するつもりは更々無い。しかしサン=テグジュペリが言うように、愛は互いを見つめ合うことではなく、同じ行く手を共に見据えることにある。

最終的に成就することが決まった恋愛など、言ってしまえば「惚気」にしか過ぎないので、何かしら視聴者を刺激するようなスパイスを加えて欲しい。そんなことを思う今日この頃である。

 

※追記1

海外ドラマは『24』以来あまり観ていない。ジャック・バウアーの1日は濃厚すぎて、よく腐らずに生きていられるなぁと感心した。

 

※追記2

人気ドラマは高確率で劇場版が制作されるが、何故か不評に終わることが多い。巨大なスクリーンを活かすために派手な演出を増やしたい気持ちも分からなくは無いが、重要なのはストーリーだと思う。『おくりびと』は派手な爆発シーンも無ければスリリングなアクションも存在しない。しかしそれでも、多くの人の心に残る名作となった。感動を促すのは演出ではなく、物語の本質なのだと思う。