ひきこもりろん

広告ライターからエンジニアに転職し、現在はYouTuberデビューを目論んでいる「ひきこもり志願者」が日々の妄想を書き散らかすブログ。

【208日目】原作不足と続編ラッシュの日

昨今は野菜の価格高騰や企業の人手不足が話題になっているが、基本的に日本は豊かな国である。

近年、GDPで経済が語られる際は悲観的なムードが付きまとう。しかし2012年発表の国連統計によると、日本は「世界一豊かな国」とされているらしい。

私も日本で生まれ育って四半世紀以上が経過したが、生活において不便を感じたことは無い。もちろん両親に恵まれたという点も大きいが、定職に就いて国の敷いたルールに従っている限り、日本で生きることはそこまで難しくない。

しかし、そんな現代日本においても深刻に不足しているものがある。ずばり、TVアニメの原作である。ファンの間では「原作不足」という言葉も囁かれているが、アニメ化企画を通せるような漫画・小説作品が圧倒的に不足し始めているのだ。

日々多くのエンターテインメント作品が生まれているにも関わらず、どうしてこのような状況に陥ってしまったのだろうか。私が思うに、その原因は大きく2つ考えられる。

1つは、漫画や小説といった娯楽作品が「増えすぎてしまった」ことだ。作風の多様化に伴って読者の人気は分散し、出資を呼べるような作品を選定することが難しくなってしまった。

近年、『カードキャプターさくら』や『コードギアス』、『機動戦士ガンダム00』といった人気作品の続編が立て続けに発表されているが、これらの作品は既に多くのファン層を獲得しており、収益化が見込みやすい。当然、TV局としても視聴率を稼ぐ必要があるので、昨今の続編ラッシュは自然な流れと言えるだろう。

そしてもう1つの原因は、メディアミックスの多様化である。かつて「漫画の映像化」と言えばアニメが定番だったが、今やドラマ・舞台・映画など様々なメディアで展開されるようになった。

中にはドラマ化とアニメ化を同時に実現した作品も存在するが、その両方が成功するケースは稀である。特に実写化は原作ファンからの反感を買いやすいので、想定していた利益を下回ることも少なくない。

芸能事務所やステークホルダーとの関係性を維持したい気持ちは理解出来るが、適材適所という言葉もある。下手に複数のメディアで展開するよりも、その作品が最も輝くステージを選んで欲しいものである。

ちなみに、今日の記事を書いたきっかけは『機動戦士ガンダム00』が舞台化するという情報を耳にしたからである。果たして舞台上の限られた空間でガンダムのセットを再現出来るのだろうか。トランザムを使うシーンで登場人物たちがどのように変身するのか、楽しみ半分、不安半分である。

 

※追記1

機動戦士ガンダム00』で最も舞台映えするのは、間違いなくグラハム・エーカーだと思う。

「抱きしめたいな!ガンダム!!まさに、眠り姫だ」

「やはり私と君は、運命の赤い糸で結ばれていたようだな。そうだ、戦う運命にあった!!」

「君の圧倒的な性能に私は心を奪われた。この気持ち、まさしく愛だ!!」

名台詞のバーゲンセールである。