【212日目】Switchと殺戮コマンドの日

ゴールデンウィークが間近に迫っている今、私の職場では家庭用ゲーム機の購買意欲が高まっている。

せっかくの長期休暇をゲームに費やすことに、抵抗を覚える方も多いだろう。しかし冷静に考えてみて欲しい。ゴールデンウィーク中は宿泊費も割高になるし、人気の観光地は多くの人で溢れかえる。最終日は確実に帰宅ラッシュに巻き込まれるし、そうなると連休明けの仕事にも影響が出るだろう。私たちは愛すべき会社のために、万全のコンディションを整えておく必要があるのだ。

もちろん私の本音は「外に出るのが面倒くさい」という一言に尽きるのだが、職場の同僚たち全員がひきこもりという訳では無いので、そこだけはご理解頂きたい。明るく元気な職場です。

とにかく、そんな訳で現在は何のゲーム機を買うべきかで論争が起きている。任天堂が誇るSwitchか、SONYの手掛けるPlayStation4か。個人的にはPlayStation4が欲しいところだが、どうせ買うなら最新のPlayStation4 Proに1TBのSSDを換装したくなる。しかしお値段を調べてみたところ、SSDだけでも3万円近くかかることが判明したので、当面は購入を見送ることになりそうである。

そんな訳で今の心はSwitchに傾いているのだが、万年へっぽこエンジニアの私の給与ではゲーム機本体の価格は高過ぎる。何とかお金を稼ぎたいところだが、このブログの収益も雀の涙なので、すっかり困り果てていた。

そんな折、ちょうど取引先のお客様の姿が見えたので、「ゴールデンウィークも馬車馬のように働くのでSwitchを買って下さい」とお願いしてみた。図々しいにも程がある。

お客様（椎名林檎さんに似ているので、仮に椎名さんとする）は少し悩んだようだが、「そう言えば、今日って『Nintendo Labo』の発売日やんなぁ」と話をすり替えてしまった。これぞ大人の対応である。

ここで引いては男が廃るので、私は負けじと「椎名さんもSwitchを買って、一緒に遊びましょう」と応戦してみる。しかし椎名さんはアクションゲームが苦手なようで、またもや難色を示していた。曰く、「ドラクエみたいに『殺す』とかコマンド選ぶゲームならええけど、キャラクターをグリグリ動かすのが苦手やねん」とのこと。

果たしてドラクエのコマンドに『殺す』という過激な選択肢があっただろうか。これ以上食い下がると何か恐ろしい目に遭いそうな気がしたので、私は静かに引き下がったのだった。

※追記1

ちなみに椎名さんは大変な物知りで、携帯キャリア各社が「+メッセージ」を提供することを察知して、開発の依頼に来たらしい。一体どんな情報網を持っているのだろうか。例えるなら臥煙伊豆湖のような人である。何でも知っているお姉さん。