【221日目】ドローンと未来ガジェットの日
かつてオカリンこと岡部倫太郎は、「未来ガジェット研究所」なる怪しげな組織を設立し、「電話レンジ」をはじめとする数々の発明品を生み出した。
その中でも「タケコプカメラー」は実に優秀で、CCD超小型カメラを竹とんぼと組み合わせることで、電気的な動力なしで空中撮影を可能にしている。欠点は常に回転しているのでまともな映像を撮影できないことだが、着眼点は悪くないと思う。
近年はドローンの登場によって空中撮影も一般的になりつつあるが、未だドローンに触れたことがない方も多いだろう。かく言う私も家電量販店で展示されている模型しか見たことがなかったのだが、昨日のバーベキューで初めて本物のドローンを目にした。
持ってきたのは会社の先輩で、この方は未来的なガジェットを積極的に蒐集していた。ドローンもその1つで、驚くべきことにスマートフォンでの操縦が可能だという。
もちろん写真や動画の撮影も可能で、昨日のバーベキュー会場でも様々なシーンで活躍していた。こんなに高性能でありながらお値段は1万5千円を下回るそうで、私も思わず欲しくなってしまう。電源供給が必要である点を除けば、「タケコプカメラー」よりも遥かに実用的である。
その点は先輩も承知していたようで、抜かりのない対策が施されていた。リュックから三つ折りにされたプレートを取り出すと、手際よく折り目を開いていく。あっという間に携帯式ソーラーパネルの完成である。
聞くところによると、このソーラーパネルはスマートフォンを3台まで同時に充電できるらしい。もちろんモバイルバッテリーの充電も可能なので、万が一ドローンのエネルギーが低下した場合もすぐさま電源を供給できる。
そこで考えたのだが、ドローン本体にソーラーパネルを取り付けて自家発電させてみてはどうだろうか。休むことなく飛行と撮影が可能になれば、「タケコプカメラー」を完全に凌駕する存在へとなり得るだろう。名付けて「ソローン」。絶望的に売れなそうな名前である。
製品化への道のりは遠くなりそうだが、やはり時代の先端技術に触れることは心が踊る。最近はスマートスピーカーなども流行の兆しを見せているので、ゴールデンウィーク中は久々に家電量販店を覗いてみたい。
※追記1
岡部倫太郎は『STEINS;GATE』の主人公である。自らを「鳳凰院凶真」と呼ぶ厨二思考の持ち主だが、マッドサイエンティストという言葉に憧れるのは私も同じである。いつか狂気的な発明品を生み出してみたい。